院長のコラム

おぼしき事言わぬは腹ふくるるわざなり

あー!肝(きも)焼ける!(北海道弁?)

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「徒然草」第十九段の有名な一節である。言いたいことを言わないで我慢していると、何か腹に物がつかえているようで気持ちが悪い、という意味である。ストレスと胃腸の関係を的確に表現している言葉である。
今回僕はこのコラムで、腹が膨れる原因となった事柄について書かせてもらう。そうしないと、僕自身のストレスはピークに達し、家庭不和がますます進行して行くからだ。何よりも、彼の奮起と経営者としての自覚を促すためにも大事だと考えたからである。

ひょんなことから、来春僕は鍼灸整骨院の経営者になることになった。
義理の弟が目標であった針灸師と柔道整復師の二つの国家資格を取得したので、開業するために地元へ帰ってきた。経営の先輩として、助言する立場で色々聞いたがびっくりした。自分が何のため、誰のため、そして何をしたいのか明確なコンセプトを持ち合わせていないのだ。どのような事業計画を立てているのかも聞いたところ、この業界は通常1千万円くらいの開業資金で起業するので、その予算内で考えているとのこと。田舎とは言え、タウンページを見れば数多の整骨院、鍼灸院が載っている。明確なコンセプトがなく他と同じスタイルで開業するなら絶対にうまく行かない、腕に自信があるなら他所の2倍の予算をかけて開業すべき、と忠告した。当初は自分の器量での開業を目指したが、紆余曲折の末、僕が経営者、彼が雇われ院長になることになった。

義弟から相談された時、これからの鍼灸整骨院は美容サロンを目指すべき、と僕は思った。髪を切るようにセットするように、癒しの空間の中で身体バランスの不調を是正する、施術前後の待ち時間でさえも快適に過ごせるような空間作りが大事、と考えた。したがって、自宅とクリニックの設計でお世話になった建築家の千葉学さんに店舗設計をお願いすることにした。幸か不幸か依頼した時期、千葉さんは事故後のリハビリに専念されていたので、自身の実体験も反映される店舗になることが予想された。ずばり「禅」のイメージで設計を依頼した。
コンセプト作りは、懇意にさせていただいている「ラカン」にお願いすることにした。ここの会社の強みは、ロゴやデザインだけではなく、多数の読者モニターを抱え、消費者動向を踏まえた上でのブランド構築を提案してくれる。

今年秋の開業を目指して3月から開業準備に着手した。ところが、当の本人が、笛吹けども踊らず、暖簾に腕押し、猫に小判状態で、返事は良いのだが一向に眼に見える行動を起こさない。自分がクリニックを設立する時には、誰に相談することもなく、すべてにおいて自ら決定選択した。自分が一国一城の主になるのだから、微に入り細に入り自分の納得するものを追い求めたものである。(つづく)

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