院長のコラム

たかがテレビ、されどテレビ

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自宅を建ててから、かれこれ十三年になる。この間、居間のテレビはグループ名ではないが三代目を迎えた。普段電気製品に疎いが、買うとなると調べ上げる性分である。初代はプラズマテレビでPanasonicのVIERAを選択した。十三年前と言えば大型テレビの主流はプラズマだった。液晶テレビは画質が荒く残像が目立つとの専らの評価で大画面は苦手とされていた。PIONEERのプラズマテレビKUROが欲しかったが、値段が高すぎて買えなかった。

購入して五年目頃になると、形勢は一気に逆転、大型テレビの主流は液晶テレビに移っていた。プラズマVIERAは、画面の大きさの割に縁取りが厚くテレビスペースを大きく占拠していた。消費電力も大きく、また、音がこもって聞き取りにくかったため、壊れたわけではないが思い切って買い換えることにした。次はSONYと考えていたが、当時のSONYにはかつての元気なイメージはなく迷走していた。そこで選んだ二代目がTOSHIBAのREGZAだった。全身黒ずくめの精悍なスタイルで音もよく聞き取れた。何よりも、外付けのHDDを備え付ければ簡単に録画再生が出来る機能が気に入った。

昨年末、突然液晶画面に不調が見られた。購入して三年目に全く映らなくなったので、基盤をまるごと変えたことがあった。今回もそれで済まそうと考えていたが、どうも液晶パネルの寿命のようで買い換えなければならなくなった。慣れていたこともありTOSHIBAのREGZAにしようとしたが、どうも勢いがない。二年前から会計問題に端を発した数々の東芝の不祥事が連日報道されていた。これがREGZA の低迷にも関係があったのだろうか。TOSHIBAテレビの陰りに反比例するかのように、SONYに勢いが戻りつつあるような印象を受けた。したがって、三代目はSONYのBRAVIAにした。現在のテレビは簡単にインターネットに繋ぐことが出来るので、三男は画質にメリハリのある大画面で、音もクリアな大音量で我が物顔にyou tubeを楽しんでいる。十年一昔というが、この間PIONEERはテレビから撤退し、液晶テレビを牽引したSHARPは台湾のホンハイ精密工業の傘下になり、TOSHIBAはようやく新しい体制で歩み始めたばかりである。

テレビに限ってみても、この十年間に日本企業がグローバリゼーションの荒波にもまれ苦闘苦悩していることが分かる。かつての勝者が簡単に敗者になることを目の当たりにしている。企業規模は全く異なるが、僕も零細企業とはいえ同業他社との競争の波に揉まれている。サバイバルレースの中、如何に生き延びていくか考えなければならない。小規模事業所とはいえ四十名近い従業員のトップである。リーダーの判断で、皆を路頭に迷わせることにもなりかねない、責任重大である。

残念ながら、今年上半期の内視鏡検査件数は対前年度比で相当落ち込んだ。栄枯盛衰、盛者必衰は、ものの道理である。とはいえ、転げ落ちないようにしなければならない。例え坂を下ったとしても、上を向いて歩いて行きたい。次に登る山を探していれば、いつかまた這い上がれるチャンスが来る。次回はもっと上手く上れるに違いない。人生は一度きりだが登る山はたくさんある。些細な躓きで人生を諦めないでおこう。間近だった知人の死が無性に僕を急き立てる。

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