院長のコラム

中性化するわたし~2010秋冬のヨウザーの独り言~

このロングジャケットの後ろ姿が何とも言えません。
裾にプリーツが入っていて、しかも・・・。
服屋ではないので、何と表現していいのか分かりませんが、
とにかく素晴らしいの一言です。

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この地方もようやく朝晩冷え込むようになってきた。ヨウザーの季節到来である。
毎年4月と10月の第一週目の週末に大規模な衣替えをしなければならない。約20年もヨウジヤマモトを購入し続けると毎シーズン2着以上は購入するので、年に4点以上の購入で80点以上も購入したことになる。しかも夫婦共々購入するので、当家のクローゼットは満杯状態にある。その季節に一回も袖を通さなかったジャケットもあるので、そろそろ整理したほうがいいかな、オークションに出そうかな、と思うこともある。しかし、コレクションビデオを何度も観て、その当時の自分の財力、その当時の自分の気分・雰囲気を勘案して購入したものなので、思い出や思い入れが一杯詰まった服達である、捨てるに捨てられない。「まー、そのうちに耀司さんが引退するし、耀司さんの作らないヨウジヤマモトは要らないから、それまでにそれこそコレクション(収集)して置こうかな。」と思っている、いや言い聞かせている。

ここ何年かの傾向として、ヨウジヤマモトファム(レディース)の要素が入ったものを購入している。具体的にいえば、ウェストラインに沿ったラインが出ている上着、しかもそれがショートジャケットで上着の裾がラウンドしていてピークド衿のものか、もしくはロングジャケットである。パンツも同様で、ひとひねりふたひねりもしているものを購入している。元来がレディースから始まったブランドで、独特のカッティングで構築的なフォルムを作るのが得意なブランドである。妻の購入した服を見る度に「あー、女性に生まれていたら。」と何度嫉妬したことか。女性に対してはとても繊細な服作りをするブランドなのに、メンズでは「男は服ごときにこだわるなよ、中身が問題なんだよ、男は肩で服を着てればいいんだよ。」と言わんばかりに、あまりメンズにフォルムを求めてこなかったように思う。なので、以前の上着は他のブランドと比較して大きく、肩から一直線に落ちるラインのものが多かった。とはいえ、映画監督のヴィムベンダースが語っているように、上着に袖を通して羽織ると独特の世界観を感じることが出来る。

ところが、ここ何年かメンズラインで「あれ、この服妻が以前購入したものに似ている」と思えるものを散見するようになった。試着しても「あれ、俺太った?なんか服を着るのに窮屈になったな」と感じるようになった。ある日、購入したての服をおろした時に「なんだか、今日の自分ってかっこいいかも」と感じたことがあった。理由を考えると、ウェストシェイプされていることに気づいた。自分の今の気分がファム的なものを求めているのか、年をとってだんだん熟れて来て間口が広がったのか、最近選択するヨウジヤマモトの服に随分偏りが出て来た。
そして、この秋冬にはとうとう、素材も異なれば微妙に形も異なるのだが、ほぼ同じ形のロングジャケットがファム、オムで発表された。結婚して16年になるのでファムもそれなりに見て来たが、おそらく初めての出来事であると思う。東京コレクションの写真を見た時から「これは絶対に購入しなければならない、ヨウジオムの語り継がれるジャケットになるに違いない。」と感じた。メンズのロングジャケットは伊勢丹限定のものだったそうだが、青山本店の担当者にお願いをして購入できた。
あがた森魚さんと同様、「花と少年」期(ヨウジのコレクションではコレクションごとにテーマがあって、そのテーマ名でコレクションを呼ぶ)の大柄な紋様の入った赤いコットンパンツを合わせている。今シーズン、コンドルズの近藤良平さんが着ていたロングジャケットも購入したが、周りからの評判はすこぶるよい。以前は白い目で見られていたのが、「とてもいいですね。」と声をかけられることが多くなった。何者をも寄せ付けない雰囲気を持ったヨウジヤマモトの服が、ファムの要素を取り入れることによって周りから受け入れられるようになったのか、あるいはヨウジヤマモトの分かる知り合いが増えて来たのか、何れにしても着飾ることのできる季節の到来である、何だかわくわくする。
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