院長のコラム

二番じゃダメなんですか?

 

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民主党政権時代の事業仕分けの際、現民進党の党首蓮舫議員が放った有名な言葉である。この高圧的な言葉を上から目線で得意げに話す彼女を見て以降、テレビに彼女が映ると虫酸が走る。どうも生理的に受け付けない。やはり、一番にこしたことはない。例え一番になれなくても、なれるよう目指す気持ちが大事だ。僕自身も、何かアクションを起こす時にはナンバーワンを意識している。ゲスの極み男パートIIになるが、特にこだわっているのが新車購入時である。車を買うと決意したら、店舗一番でなければ気が済まない。前もって情報を仕入れ、発表時には注文を済ませておかなければ我慢ならない質である。

昨春、NSXを購入することを決意した。本国アメリカでは十五万ドルからの価格なので、日本では為替と輸送費諸々を考慮して千八百万円の価格設定と読んでいた。この価格ならどうにかこうにか買えない値段ではなかった。店舗一番に注文したら、半年をめどに納車されるだろうと高をくくっていた。懇意にしているディーラーの担当に会う度、「NSXの情報があったら、いつでも連絡して。」と投げかけたが、「すいません、何の情報もありません。」の返事が続いた。具体的な情報が入りだしたのは、八月二十五日の発表前の八月になってようやくである。NSXを購入できる店舗は限定されており、県下では県北の二店舗だけで地元では購入出来ないとのこと。さらに驚愕の事実を知らされ愕然とした。

価格は何とポルシェ911ターボと同等なのだ。先代は「スーパーカーを手頃な価格で。」が売りだったのに、世界の並み居るメーカーと競合する価格設定にしてきた。もっとびっくりしたのは、初期受注枠が二年分で二百台しかないとのこと。和歌山県の割当は初年度の三月と九月の二台だけで、これを逃せば三年目以降になるとのこと。予想を大きく覆す価格と生産数の少なさに躊躇したが、思案の末「初期枠に入れば、これも御縁。」と腹を決めた。一番でなければ辛抱できない僕は、この地域のホンダカーズを介して、県下で最も早く納車可能な店舗に連絡を取ってもらった。確か八月二十一日の夜だったと覚えている。残念ながら二番目で、早くても三年目の納車になるとの返事をいただいた。この報告を聞いた瞬間、「分かりました、三年も待てないので今回は諦めます。」すぐさま返答した。「NSXとは縁がなかった。」自分に強く言い聞かせてみたものの妙に諦めがつかない。その夜は、直ぐに寝付けなかった。

翌朝、諦めきれない僕はダメもとで、県下二番目、九月納車枠をもった店舗に直接電話してみた。「NSXの購入を考えているんですが、もう予約は入っていますか?」と問うたところ、意外や「(契約を)考えている人は何人かいますが、正式に契約をした人はまだです。」との返答。自分でも自身の心の機微が分からない。諦めきれなかったはずなのに、いざ半年後は無理だが一年後には乗れるかも、初期枠で購入出来ると思った瞬間ひるんだ。喜びよりも、莫大な購入額をどうしたらいいか頭をよぎった。「すいません、前向きに検討してみます。」と勤務先と住所、そして名前を告げて一旦電話を切った。

 

 

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