院長のコラム

佇まい(たたずまい)

極真空手の大会ドクターを終えて。
12月6日当日、6時起床。早々にホテルのモーニングを食べて、新大阪へタクシーで向かい、朝一番の特急くろしおに乗る。前日、大阪の友人と会食をして早い目にホテルに帰るが、何だか体がだるくシャワーも浴びずにベッドへ潜り込む。夜が長く、何度も目覚めた。車中もやけに体がだるく熱っぽく、思わず車掌に「暖房効き過ぎていませんか」と尋ねるほどだった。

10時前に田辺駅に到着して田辺市武道館へ。試合会場は2コート設けられ、もはや熱気ムンムンで父兄や道場主から熱い声援が飛び交っていた。黒ずくめの長い髪の毛の男、この会場で一番空手から縁遠い装いで入って来た僕は、何者だろうという視線を浴びせられながら本部席に向かった。「すいません、大会ドクターの長嶋といいます。」、ようやく何者であるか理解してもらい本部席に座る。

幼稚園児、小学生、中学生、高校生、一般の老若男女が懸命に予選を戦っていた。ビッシィ、バッシィ、バッキィ、ボッキィ、ボコッと表現される音が常に聞こえてくる。痛そうやな、あっ今骨折れた、一人心の中でつぶやきながら眼前に繰り広げられる光景にじーっと見入っていた。普段見慣れているメタボ体型の人間は誰一人としてなく、鍛え上げられた研ぎすまされた体型が妙にすがすがしい。途中で山口君が挨拶に来てくれた。黒いシャツに黒いズボン、パーマもかけてがっちり体型。こちらと同様黒ずくめだが、どうみてもその筋系の人である。知っているから声をかけられても平気だが、知らなければこんなに怖い人はいない。武道館は窓を開け放しなので、外気が入って来て広い館内をかけ抜けて行く。それにしても少し寒いな、と思いながらも周囲の熱気?と両手を股ぐらに入れて両手をこすり合わせながら観戦していた。

見ていて自分なりに分かったことがある。強い人はたたずまいがきれいで、立ち振る舞いに無駄がない。動きにもリズムがあり、勝負の流れのエアポケット、ある一瞬の間合いで蹴りが頭部に入ったり、突きが決め手になる。内視鏡検査も同様である。後輩の検査を後で見ていて、その後姿で大体分かる。筋のいい人間は立ち振る舞いに余裕がある。どの職業でも、どの競技でも、もちろん工業製品でも何でもそうだが、たたずまいが大事な事を改めて空手を通して理解させてもらった。このような機会を与えてくれた山口君に感謝したい。

帰宅してさっそく熱を測ったら、体温が39度近くあった。インフルエンザではなかった。週末のこの熱っぽさが風邪であったことを、週末の終わり際にようやく理解した。

09-12-17

山口君が所属する極真会館 浜井派の
浜井識安(はまいのりやす)代表です。

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