院長のコラム

作家再来訪~古畑雅規さん来田~

医者で良かった・・・、 

10-12-4-1
文章力が全くなくなった。男の更年期か仕事で疲れているのか、はたまた鬱病を発症したのか、それとも単なる飲み過ぎなのか。とにかく文章を書こうという気にならない。文章を書くにも体力・気力、文章(を書く)力が必要であることを気づかされたこの1週間である。

先週末11月26日、27日と、当院に飾っている絵画の作家 古畑雅規さんが約1年半ぶりに当地を訪れてくれた。以前購入した作品の補修と以前依頼していた作品の納入目的である。
絵画と粘土細工の融合、BOXクレイアートという独自の分野、画風の作品なので、作品自体に厚み奥行きがあり、したがってその作品を納める額縁も特殊なものである。時には、その額縁自体も作品を更に引き立たせる額縁アートになっていることもある。当院に飾っている絵は古畑さんの作品では大作に分類される大きさなので、額縁にも気温や湿度等の負担が相当かかるのだろう、四方に隙間が出来てしまっていた。見慣れているから、こんなものか、程度に思っていたが、約2時間程度の補修後に見てみると、確かに元々は隙間がない作品だったことを理解した。そして、これからは折につけ四隅を確認して少しでもひび割れたら連絡しよう、と悪知恵が浮かんだ。というのも、補修を理由に当地に来てもらえるし、楽しい一時を過ごせるからである。

こちらは楽しい一時と思っていても、作家はどう思っているかは分からない。2日目の夕食は画商も交えて3人で会食した。お酒もすすんでくると、普段思っているけれども面と向かって言えないようなことをズバズバ言ってしまう。画商曰く「古畑先生も来年は10年目を迎えるから、来年はもっと飛躍出来るようそろそろ画風も変えたらどうですか。ある時期エログロの世界に行ってもいいんではないですか。」、僕曰く「そうですよ、『バットマン』も『ダークサイド』が最も評価されているから、古畑先生のダークサイドな部分表現したらどうですか。」。古畑さんは大人なので、「そうですね、それも考えていますよ。」と切り返してくれる。しかし、逆の立場で考えると相当迷惑な話である。プロに向かって僕のようなズブの素人が意見をする、しかも今まで築いた10年を取っ払って新しい自分を出しなさい、と。

ふと考えると、改めて医師という職業に就けてよかったと思った。医師といっても主に臨床医ではあるが、大切なことは知識と経験を積み重ねることである、いや積み重ねるだけでいいと言って過言ではない。一方、アーティストは、積み重ねると同時に、時には築き上げたものを破壊しなければならない、そして、更なる飛躍を目指さなければならない。もし、医者で「10年頑張って来たけど、更なる飛躍のため自分自身を変えるため、内科医から産婦人科医に転向する。」と宣言したら、周囲から冷たい視線を浴びせられるだろうし相手にされないだろう。もちろん、そんな話は聞いたことがない。
僕に出来ることは、初個展から知っているというだけで付き合ってもらえている作家を応援していくだけだし、これからも見守り続けていくだけである。
10-12-4-2

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