院長のコラム

全力中年と臆病中年

スキマスイッチの「全力少年」から 
10-10-31-1
♪積み上げたものをぶっ壊して
身に着けたもの取っ払って止め処ない血と汗で渇いた脳を潤せ
あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
セカイを開くのは誰だ?

遊ぶこと忘れてたら老いて枯れんだ
ここんとこは仕事オンリー 笑えなくなっている♪

スキマスイッチの「全力少年」の歌詞の一節である。よくCDで聴いている曲なのだが、ボサノバ調にアレンジされたカバー曲を集めたアルバムの1曲としてで、原曲は聴いたことがない。そのアルバムの中ではだんぜん好きな1曲なのだが、何せボサノバ風にアレンジされたイージーリスニング的なアルバムなので、曲調がいいな、という程度であった。
ある日、製薬会社の当クリニック担当者と小規模な勉強会の後、飲み足りないな、ということになり彼の行きつけのスナックに行くことになった。そこで彼が歌ったのが「全力少年」であった。本人達が出演しているプロモーションビデオの歌詞を改めて見て、あまりの凄さに卒倒しそうになった。僕は詩人でもなく、ましてや作詞家でもない。けれども「全力少年」は、言葉の選択、並べ方、もちろんプロが認めるところの韻を踏んでいるのだろう、素人判断でも素直にいい歌詞である。けれども、とりわけ僕の心に響いたのは、洗練されていない泥臭さ、這いつくばってでも頑張る心意気をその歌詞に読み取れたからだ。
この10月の内視鏡検査がとうとう260件を超えた。開業当初から考えると、とてつもない検査件数になった。たくさんの検査をしたい、という夢がある意味かなった。しかし、その現実に戸惑っている自分もそこにいる。この現実がいつまで続くのだろう、ひょっとして夢なのか・・・。ただ分かっていることは、自分が這いつくばって倒れるところまで頑張ろうということだけだ。自分自身に言い聞かせる、「もっと頑張れるはずだ!全力中年!」。

ところで一方、自分はもっと頑張れるはずだ、と思っていて頑張れないのが体力とお酒の量である。
秋は運動会の季節である。子供の運動会に保護者として参加する。もちろん、親子の一体感を感じさせるために保護者参加の競技が組まれている。「俺はまだまだ若い」と思って参加した数年前の綱引き大会、綱引きの先頭に立って調子こいて「ワッショイ、わっしょい」叫び倒して、その甲斐あって勝ち上がって優勝した。「俺ががんばったから優勝したんだ!」と家族に自慢して意気揚々としていた2日目の夜、なぜだかうなされる、うなされて横になろうとしてもなれない、無理に横になろうとすると激しい痛みが両あばら骨に走る、これは夢なのか現実なのか、翌日から約1週間寝返りのうてない日が続いた。当初、「ひょっとして難病になったのか」不安が頭を過った。しかし、冷静に考えると因果応報、原因があって結果が出る。「あの時の綱引きが原因で脇腹の筋肉痛になったんだ。」ということがようやく理解出来た。それ以来、保護者参加の競技には絶対参加していない。情けない自分を体感実感するからだ。
お酒もだめになってきた。研修医の頃、午前様は当たり前だった。学んでそして遊べ、先輩からそう教わった。それこそいちびって(この地域特有の表現です、標準語に訳すといきがって、になります)、俺はすぐに顔が赤くなるが結構飲めるんだ、と思っていた。ところが最近、何だか頭が痛いし、吐き気がするし、どうも気分がのらない、体も疲れやすい。「40を過ぎてはや男の更年期?」と不安が頭を過った。しかし、冷静に考えると因果応報、原因があって結果が出る。単なる飲み過ぎ、以前と同じ量を飲んでも体が適応できていないことにようやく気づいた。なので最近は、22時までに自宅に帰ってお風呂に入って寝ることにしている。そういう僕を周りは「22時まで男」と呼ぶ。だからウルトラマンではないが、22時近くになるとカウントダウンタイムに入って、自分もそわそわすれば、周りもそわそわして気を遣ってくれる。

「全力中年と臆病中年」、いつまでも頑張るだけではやっていけない年齢になったことを実感する今日この頃である。
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