院長のコラム

去る者追わず、来る者拒まず

人間関係

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人と交わることが好きだ。イベントの案内があれば、先約がない限り原則断らない。狭い地域である、名前や噂を聞いていた方とばったり出くわすことがある。評判通りの方もいれば、立ち振舞がぞんざいであったりスピーチが覚束なかったり評判倒れの人も稀にはいる。異業種交流は人間学を学ぶ最適な場であると考えている。逆に、自分自身も評価にさらされる場でもある。言動や振る舞いに注意しているつもりだが、お酒が入るとどうしても地が出てしまう。「変わったお医者さんですね。」の言葉とともに人脈が広がっていくのを感じている。

 しかし残念ながら、「人間は身の丈範囲の人としか付き合えない。かつ、出会う人、去って行く者は同数である。」誰の名言でもない自分の経験知である。
 勤務医から開業医になり、胸襟を開いて飲める人数は格段に増えた。介護事業所の設立で事業規模を拡大したら、更にその人数は増えた。御縁があって出会えた人との交流は大切にしていきたいと思っている。酒席が盛り上がって、「また定例会をしましょう。」となることが多々ある。社交辞令という言葉を知らない世間知らずの僕は、後日「それでは、いつ飲みに行きましょう?」と連絡をする。二回ともやんわり断られるか、日が決まらなければ、相性が悪かったのだろう、諦めるようにしている。確かに知人は増えたが、定期的に付き合っているのはほぼ決まってきた。付き合ってもらえない自身の人間性を悔やむばかりである。

 逆に、付き合いが遠ざかって行く人もままいる。自分が考えている以上に、医師という職業は社会的地位が高いようである。人との付き合いに高い敷居を設けていない僕には、有象無象が集まってくるのも確かである。付き合っていくうちに、狡猾さや計算高さを感じたり、地位を利用されていると覚えることがある。言行不一致や品性のなさは勿論、お金の貸し借りが発生するなどはもってのほかである。そんな輩は、交流が途絶えた途端どこからも情報が入って来なくなる。一旦距離を置いてみて人間性が理解できることを知った。
 
 父親と同じようになりたい、ただそれだけの想いで独立した男に、いつの間にか二十数人の部下が存在するようになった。二十数人選ぶまでには、その何倍もの履歴書を読み解いてきた。それでもなお、「確かな人選方法ってないな。」つくづく思う。ましてやプライベートの付き合いに履歴書なんて存在しない。直ぐには相性が分からないものである。人生も半ばを過ぎて、如何にすればより良い人間関係を構築できるのか、思案している。確固たる信念はないが、人間付き合いのAKBを意識している。
A・・・慌てない、焦らない
K・・・期待しない
B・・・微妙な距離感
 カラオケ大会を開催すれば五十数名、福祉介護の交流会を開けば三十数名を集められるようになっても、未だに人付き合いの方法が分からないでいる。

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