院長のコラム

山本耀司という人~第5回~

エルメスとのコラボレーション 

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今回のコラボレーションの理由は明らかにされていない。うがった見方をすれば、エルメスが日本という重要な市場でのマーケティングを考えて、と言う人もいるかもしれないが、私はそう思わない。マーケティングを重視するなら、敢えて東洋人デザイナーにする必要は全くなく、西洋人デザイナーの方が海外はもちろん、特に舶来信仰の強い日本では受けるに違いない。前デザイナーのマルタンマルジェラや、現デザイナーでありフランス人のジャンポールゴルチエなんかうってつけだと思う。もっと言えば、売り上げだけを考えるなら「ココ(シャネル)」という名前をつければ日本ではバカ売れ間違いない。
マーケティング重視ではないと思われるもう一つの根拠は、バッグ自身のデザインである。エルメスのショップには敷居が高くて入ったことはないので断言はできないが、丈の長いショルダーが特徴的で、男女ともに使えるような中性的なバッグは今までのエルメスにはなかったのではなかろうか。故に、「バーキン」や「ケリー」を持っている人が「ヨウジ」を購入するとは到底思えないし、いわんや購入したとしても合わせる服がないだろう。逆に、「ヨウジヤマモト」を着ている我々にとっては垂涎の商品ではあるが、軽自動車が1台買えるくらいのバッグを購入するくらいなら最新のヨウジの服を、となってしまう。特に今シーズンの革シリーズは、そのくらいの値段がする。
話は長くなったが、今回のエルメス側からの耀司さんに対する打診は、純粋に、最果ての国日本という国から来たデザイナーに対する尊敬の念から、と私は考えている。「ヨウジ」は、現時点では定番商品ではなく受注商品だそうだが、数十年後には「バーキン」や「ケリー」のようにエルメスを代表するバッグになっているかもしれない。数十年後、耀司さんはこの世にいないかもしれないし、「ヨウジヤマモト」というブランドも無くなっているかもしれない。しかし、エルメスというブランドが無くなることは、日本民族が無くならない限り先ずあり得ない。エルメスがあり続ける限り、エルメスというブランドの中に「ヨウジ」という日本人名が残るのだ、山本耀司という偉大なデザイナーがこの国に存在した証になるのだ、と考えると長年のヨウジファンとしては誇りに思うとともに、このような素晴らしいファッションデザイナーに出会えたことに感謝しなければならない。
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今シーズン私の大好きな組み合わせです。サルエルパンツにツイードのジャケット・・・。次に女性に生まれたときには

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