院長のコラム

沁みいる曲

再びココロは・・・ 

8-1
前回のコラムは、自身の器や限界を露わにした。自分の卑小さを曝け出した反面、ある種の達成感を覚えたこともここに記しておきたい。憂鬱な気分に比例するくらい、「か~んパーイ!」という気分にもなった。
そして、なぜか、さだまさしの名曲「無縁坂」の一節が浮かんだ。

いつかしら僕よりも母は小さくなった
知らぬ間に白い手はとても小さくなった
母はすべてを暦に刻んで
流して来たんだろう
悲しさや苦しさはきっとあったはずなのに

運がいいとか悪いとか
人は時々口にするけど
めぐる暦は季節の中で
漂いながら過ぎてゆく

僕の場合、母の部分は父でもある。父親の背中を見続けた少年が大人になり、親父と同じ道を歩むことになった。同じ道を歩んだ果てには、父の仕事を継承するのが自分の役目と考えていた。けれども、紆余曲折の末、自分自身の名を冠するクリニックの設立を選択した。事業を継承することと新たに事業を立ち上げること、どちらが正しかったのか良かったのか、運が良かったのか悪かったのか、未だもって分からない。
少なくとも分かったことは一つ、何処の馬の骨とも分からない新規の医院を選択してくれた患者さんに対する感謝の気持ちは、父さんもきっと感じたことだろう。今、自分が歩んで来た道を振り返ると、かつて、父上も同じように泥沼をかき分けるように匍匐前進したに違いない。自分自身のこと、家族のこと、仕事のこと、スタッフのこと、そして自分の将来のこと。一日のある瞬間、ふと我に返った時、そんなことばかり考えている。そんなことを考えるのが最近特に嫌で、我に返りそうになればギターを手にして意識をすり替えるようにしている。まだ習い始めたばかりのギターのコードを無心にかき鳴らすだけだ。

さえぎるものはぶっ飛ばして まとわりつくものをかわして
止め処ない血と涙で渇いた心臓を潤せ
あの頃の僕らはきっと全力で少年だった

怯えてたら何も生まれない

澱んだ景色に答えを見つけ出すのはもう止めだ!
濁った水も新しい希望(ひかり)ですぐに透み渡っていく

スキマスイッチの「全力少年」の一節である。
最近、カラオケで歌う際には、趣味嗜好を交えつつ今日の自分の体調を知る意味でも、先ずこの曲が第一曲目である。最近お気に入りのカラオケの採点モード、「辛口」では完唱できたが「激辛」ではようやく50%に達する程度だ。リズム、音程、声の強弱、滑舌、何よりも自身の気持ち、最近、歌うことの意味を再認識している。とともに、周りに流れている曲に再び耳を傾けられるようになった平成27年の10月である。

15-11-8-1

長嶋雄一クリニックお問い合わせ

診療科目 内科・消化器科・胃腸科
診察時間
午前8:00 ~ 12:00 -
午後12:00 ~ 16:00 - - -
休診日︓第2・4 週 土・日/ 祝 水・土午後