院長のコラム

車の買い替え

年男の思い出(2)

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悩み事が尽きない平成26年だったが、振り返れば思い出深い年でもあった。その一つが車の二台買い替えである。

年始早々納車があった。家族構成や移動距離、日常使いを考慮して3ドアのレンジローバーイヴォーククーペを買い替えた。約二年乗ったが、定価の八掛けで買い取ってもらえたのには驚いた。
納車早々トラブルが生じた。クリニックの仕事初めの夕刻、積載車に乗せられ新車が運ばれて来た。イヴォークよりパワーのある車なので、決してアクセルを踏み込まないよう販売店スタッフから重々注意された。仕事を終え、そわそわドキドキしながら車を走らせたが一向にスピードが出ない。恐る恐るアクセルを踏み込んでも、うんともすんとも言わない。帰宅途中、車の多い時間帯に大渋滞を作ってしまった。道路脇に車を停めて販売店スタッフに電話連絡をして事情を説明したが、誤ってスイッチを押したのでしょう、と真剣に取り合ってくれない。どうにもこうにも埒が開かないので、納車したばかりなのに頼んで引き返してもらった。
船で運ばれてくる輸入車は、積載時の乗船前後にスピードが出ないよう上限速度がコンピューターで制御されているそうだ。どうも、その速度設定が解除されないまま納車されたようだ。今更ながらだが、販売店からガソリンスタンドまで、40Km程度の上限速度でどうやってガソリンを入れに行ったのだろう、不思議でならない。年始からのいきなりの躓きが平成26年を暗示していたのかもしれない。

今年四月に車検を迎えるはずだった一台の買い替えは突然だった。車検時期や走行距離、車のモデルチェンジ時期や下取り価格を総合的に勘案して如何に効率よく車を買い換えるか、経営者になって分かったことの一つである。
昨春、レクサスから斬新なデザインのクロスオーバーが発売されることを知った。デザインの良さはもちろん、所有していた車より一回り小さく日常使いに便利そうだったので、一台を買い替えたばかりだったが二台目の買い替えを決意した。車検に合わせて買い換える予定にしていたが、下取り価格や納期を考慮して発売発表前に契約を交わし、お盆明けの納車になった。
この判断は間違いなかったようだ。というのも、この車は人気があるようで、納車時に販売店スタッフに聞いたところ、今契約しても年内納車が間に合うかどうかと聞かされた。後日一ヶ月点検で聞いた時には更に受注が増え、購入したグレードなら契約しても来年の初夏頃の納期と知らされた。車検に合わせて契約をしていたら、車検時に新車が納車されず車検を通さなければならなかったところである。しかも、下取り価格は契約時よりも一気に下がっていたはずである。日頃の行いがいいからと自分に言い聞かせた盛夏であった。

こうして振り返ると月日が経つのは早いものだ。新車気分を味わったのははるか昔のような気がする。新車を一年間に二台購入したことはかつてなかったし、今後もおそらくないだろう。買い替えのタイミングもそうだが、資金に余裕がなければ出来ないことである。それがちょうど四回目の年男だったのは、何か因果があったのでは、と思わざるをえない。自分の歴史の中では、貴重な出来事がまた一つ刻み込まれた四十八歳になった。まだまだ大人階段を登っている僕である。

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