院長のコラム

マッハゴーゴーゴー

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開院の二月十九日は第二の誕生日だと思っている。十年前のその日、来院患者二十数名、内視鏡検査五件、満を持して期待に胸をふくらませて迎えたその日は落胆に変わった。その日の悔しさを二度と忘れないよう、以後、愛車を変えても車のナンバーは219にしてきた。

NSXの納車が、当初予定されていた十月末から九月末に早まった。購入権を得たのが昨年八月末、正式発注が今年三月末だった。正式発注半年後に納車予定とされていたが、ディーラーの納車予定日は十月末のままだった。自分が発注した仕様のモデルカーが六月末に送られてきた。納車の二ヶ月前にモデルカーが来たとのネット情報もあり八月末の納車を期待したが、結局正式発注半年後が正しかったようだ。受注生産なので、生産日や米国からの出発日、日本到着日も分かりそうなものだが、タイムスケジュールは一切教えてもらえなかった。この点は、以前お世話になったレンジローバーと異なる。生産日、船名と出港日を前もって教えてくれたので、ネットで逐一現在地が分かった。船便が日本に近づいて来るにつれてドキドキワクワクしたものである。

さて今回、クルマのナンバーをどうするか迷った。219はもはや挫折記念日ではなくなっている。周囲にも十分浸透していて、あまりに単純過ぎるように感じた。とはいえ、誕生日では恥ずかしいし介護施設の開設日だと妻の車とかぶってしまう。そんな時、和歌山のNSXの師匠が自分の年齢をナンバーにしていることを思い出した。そもそもNSXを購入しようと決意したのが、亡くなった母の年齢を越え生きながらえたことへの記念であり、自分が半世紀を生きた証であった。とはいえ、50だと物寂しすぎる。

先日、誕生日を迎えた。馴染みの店を借り切って多職種の方に祝ってもらえた。付き合いにおいて大事なのは、職種ではなく人間性、そして相性だと感じている。障害を持った息子がいるせいもあり、理想主義者を気取るつもりはないが、人間皆平等と考えて人と接しているつもりである。人間もそうだが、人生も山あり谷あり、良い時も悪い時もある。五十年生きてきて、人生はプラスマイナスゼロを実感している。以上のことから、車のナンバーを5050(フィフティ・フィフティ)にすることに決めた。捉えようによってはゴーゴーとも読めるので、懐かしのテレビアニメにあやかって次期愛車をマッハ号と命名しようかとも考えている。

小学生の頃、スーパーカーブームがあった。その頃、皆無邪気に「将来カウンタックに乗るんや。」「大人になったらフェラーリ買うわ。」「やっぱりポルシェが一番。」なんて言っていた。その後、夢を叶えたと言う同級生の話は聞いたことが無い。例え買えたとしても世間体があり購入に踏み切れないのが現実である。今回、二千万以上もする車を購入することが出来るのは、僕に高等教育の機会を授けてくれた両親のお陰である。また、至らぬ僕を支援してくれたたくさんの友人達、それに支持していただいた多数の患者さんの存在抜きでは語れない、ただただ感謝するばかりである。四十九歳で亡くなると思っていたので、これからの人生はおまけである。一度終わった人生と考えれば、周囲の目や世間体もあまり気にならなくなった。思うがまま感じるがまま、マッハ号とともにゴーゴーしよう。

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