院長のコラム

平成最後の九月十六日

一年前、突如として九月十六日が話題に上るようになった。安室奈美恵が今日を最後に芸能活動から引退する。いみじくも、九月十六日は僕の誕生日である。今後、誕生日を迎えるたびに、「アムロちゃんが引退して◯年になるんやな。」感慨深く思い出すことになるのだろう。この日を引退の日にしてくれたことを光栄に思う。しかし、一体全体彼女はなぜこの日を選んだのだろう。

安室さんに対して正直、何も思い入れはない。彼女の真の偉大さを垣間見たのは、「世界の果てまでイッテQ!」でのイモトアヤコのアムロちゃん愛の放送回である。人気絶頂での結婚と出産、実母の殺害事件、その後の離婚や所属事務所からの独立問題、決して順風満帆とは言えない、いやむしろ安室奈美恵でいることによって艱難辛苦の人生だったかもしれない。ある時期からテレビの露出が減っていたのは、彼女はトラブルメーカーで所属事務所への恩を仇で返した、というマスコミの論調が当時占めていたように覚えている。そのムードが一変したのが、「Hero」がNHKのリオ五輪放送テーマソングになって以降のように僕は感じている。それが引退宣言をしてからは、平成の歌姫と手のひら返しするマスコミの節操の無さには、何時もながら閉口するばかりである。

ところで、僕自身はもう誕生日は要らないと思っている。誕生日を迎えると、あたり前のことだが一つ年をとる。若い時なら年をとることは、経験と知識の蓄積、余裕や寛容性に結びつくが、この年齢になれば衰える一方で、即ち一歩ずつ死に近づいていくことになる。一年前の僕の公称体重は69キロだった。実は70キロ以上あったのだが大台に抵抗があり偽っていた。自分自身の遺伝的なこと、家族のことや医療法人のこと、様々に思うところがあり一念発起しダイエットに取り組んだ。週二から三回のスイミングに加えて、それ以外の日は三十分程度のウオーキング&ジョギングを毎日ほぼ欠かさずしている。食生活は、内容を変えず食事を摂る時間を大幅に伸ばした。平日の一日一食を維持し、一気に食べるのではなく一時間かけて食べるようにしている。食後もソファに横たわらず、家事手伝いをするかギターを弾くように努めた。現在の体重は64キロ前後で推移している。これは大学生の頃の体重である。

十年前と比べると、年は十歳とったが体重は7キロ、ピークからは10キロほど減り、運動も継続しているため当時よりも心肺能力は格段に高まった。そのせいか、起床時の倦怠感も和らぎ、気力も充実しているように感じる。安室奈美恵さんは、ある意味燃え尽きたのかもしれない。しかし、僕は家族のため、パートを含めた総勢四十五名の従業員のため、年齢なんてもう関係ない、とにかく歩み続けなければならない。二十五年間全力疾走し続けた安室奈美恵さんに敬意を表するとともに、この日を引退の日に選んでくれたことに感謝したい。安室奈美恵という大きな太陽は今日で消える。しかし、長嶋雄一という小さな火はまだまだ灯し続けなければならない、平成最後の誕生日に心を新たにした。

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