「孫という名の台風」と、命がけのワンオペ入浴:孫と過ごす日々(第三話)
【この文章のはじめに、ハズレモンから】
これからこの文章を読むあなたへ、ひとつ尋ねてみたい。
「あなたが、よかれと思って差し伸べた手を素直に受け取ってもらえず、深い徒労感に苛まれた夜はありますか?」
子育てを終え、ようやく手に入れた穏やかな日常。そこに突如として吹き荒れた「孫育て」という名の嵐は、アラ還を迎えた僕たちの美学や生活リズムを容赦なく叩き潰していった。
医師免許取り立ての長女の生意気な言葉に腹を立て、老いた身体の悲鳴に耐えながら、なぜ初老夫婦は夜な夜な小さな赤ん坊を抱き上げているのか。
今回は、ドタバタ劇の最前線から、家族という不条理で愛おしい存在について語ってみたい。
――「あなたが、理不尽な感情を綺麗さっぱり溶かされた瞬間は、一体いつですか?」
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