Official髭男dism
ウィズからアフターコロナに変わって二年、エンターテインメントはコロナ前以上に盛り上がっているような気がする。子育てが一段落した夫婦のリラクゼーションとリフレッシュにはライブ・コンサートが重要。チケットぴあとローソンチケットから送られてくるダイレクトメールに、「一度行ってみたかった」「思い出づくりに」と応募するものの当選確率は五分五分、エンタメ体験はなかなかハードルが高い。当選しても、人数分の個人名・携帯番号・メールアドレスを入力してさらに二段階認証が必要で何かと煩わしい。不正転売を考慮すれば仕方ないことだが、酔った時間帯の入力作業にもう少しどうにかならないものかとモヤモヤする。激しいチケット争奪戦を勝ち抜き、少しでも良い席を確保する一つの方法がファンクラブ入会。現在、個人とバンド合わせて五つのファンクラブに入会している。その一つがヒゲダンこと「Official髭男dism」。
当院は内視鏡検査中、ストリーミングサービスを利用して音楽を流し続けている。歌手名を知らなくても、現在どんな曲が流行っているか還暦前ながら何気に知っている。今なら圧倒的に「ミセスグリーンアップル」。「Hey Siri」とアップルミュージックにお任せしても、患者希望を聞いてもダントツ。先ごろ開催された国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN (MAJ)」で最優秀アーティスト賞を受賞したのも納得。近頃の楽曲は聞き心地いいものが多い。ヒゲダンの曲も、ポップでキャッチーそしてメロディアス、耳当たりがとてもいい。ミセスグリーンアップルとヒゲダン、ほぼ同じ頃にデビューし共に優れたメロディーメーカーに違いない。後者が僕に刺さったのは、メロディーラインと融合した歌詞の世界観と感情豊かな言葉達。聞き流している楽曲から飛び込んで来るフレーズに息を呑むことがある。「コンサートに行ってみたい」と思いつき、オフィシャルサイトを見ていたら「Arena Tour 2024 – Rejoice -」開催決定の告知を見つけた。ファンクラブに入会すれば先行予約可能とのことで年会員になったものの、九月二十八日の大阪城ホールは当然のごとく落選。昨年末には2025スタジアムツアーの案内が届いた。関西は五月十七日(土)と十八日(日)のヤンマースタジアム長居、諸事情を考慮して土曜枠に応募し三枚のチケットをゲットできた。
今回、自身三度目のスタジアムツアー。初回は大学時代、尾崎豊の大阪球場。尾崎にとって初のスタジアムコンサートで歴史的と評されるそのライブは、1985年8月25日に開催された。二度目は、佐野元春の横浜スタジアム。活動開始以来、佐野元春を支え続けたバックバンド「ザ・ハートランド」の解散にピリオドを打ったのが1994年の9月15日に行なわれたライヴ「Land Ho!」だった。以来三十年ぶりのスタジアムコンサートは、年齢・野外・天気模様など期待よりも不安だらけ。