井の中の蛙、文芸の大海へ飛び跳ねる――第21回文芸思潮エッセイ賞:ウザ・エッセイスト誕生(2)
【高尚な文芸の門と、1800円の無知】
もう一つ原稿を叩き付けたのが、「第21回文芸思潮エッセイ賞」だった。
こちらの募集要項は、他の商業的コンテストとは明らかに異質であった。趣旨にはこうある。
「随筆文学の顕彰によって文芸創作エネルギーを活性化する。短文学の才能や稀有な人生体験・世界観を掘り起こし、それぞれの生活に密着した記録を保存するとともに、広く社会に知らしめ、文芸の興隆に寄与する」
高尚かつ、あまりに敷居が高そうだ。しかも応募審査料として1800円を要する。文芸界のことを少しでも理解していれば、この時点できっと足がすくむのだろう。
「無知は罪なり」
知識がないとは、なんと恐ろしいことか。「とにかく出せばいい」と、ロクに吟味もせず創作のアクセルを踏み込むだけだった。
何よりも、募集要項の最後に添えられた主催者からのメッセージが、僕の胸を強く穿った。
「日々の中に埋もれている強い思いや記憶、味わい深い生活感、残しておきたい体験、矛盾に満ちた人生への痛切な抗議、体験に基づいた現代への鮮烈な視点など、あなたの真の声を乗せたエッセイ作品をお寄せください」
続きは、noteという名の独房で。全文無料で読むことが出来ます。https://note.com/hazremon/n/nc6fa58815a21?magazine_key=m9ed2d799b42f





