院長のコラム

ローマの熱狂、アマルフィの静寂:フェラーリの新型車に思う(1)

【「跳ね馬」への乗車券と、36回の覚悟】
まさか、よもや、あろうことか。僕はいま、フェラーリ・ローマのステアリングを握っている。 誤解しないでほしいが、金が余っているわけでも、世間に自慢したいわけでも、ましてや選民意識に浸りたいわけでもない。そんな俗物的な感情は毛頭ないのだ。
あるのはただ、脳天を突き抜けるような美的衝動と、「この造形美を手元に置きたい」「乗れるものなら乗ってみたい」という本能のみ。「フェラーリ」という禁断の果実に手を伸ばしてしまったのである。そして、それを現実のものとするための最強の魔法、その名を「残価設定型ローン」という。
かつてRCサクセションは『雨上がりの夜空に』で高らかに歌った。「いつものようにキメて ぶっ飛ばそうぜ」と。キメてぶっ飛ばすためのチケットは、現金ではなく、36回の分割払いで手に入れた。そこまでして僕を狂わせた、ローマの造形美とは何だったのか――。

【「残価設定」という魔法と、身の程知らずの情熱】
誤解を恐れずに言えば、僕にとってフェラーリは、本来なら「分不相応」な代物である。地方の開業医といえど、数千万円のキャッシュをポンと出せるほど、蔵に小判が眠っているわけではない。
そこで登場するのが、現代が生んだ最強の免罪符、「残価設定型ローン」である。 フェラーリなら、車両本体価格の75%まで3年後の下取り価格として設定できる(これは確実保証ではない)。残りの額を分割で支払う。平たく言えば「未来の自分への借金の付け回し」だが、この魔法の呪文を唱えた瞬間、手の届かなかったはずの跳ね馬が、急にこちらの体温を感じる距離まで近づいてくる。
妻には「これは資産防衛の一環だ」などと、もっともらしく誇らしくプレゼンをしたが、その実態は、ただの「身の程知らずの物欲」だ。
それでもいいと思った。毎月の支払額の通知を見るたびに、胃のあたりが少しキュッとなる。だが、その疼きこそが、僕がこの美しい「猛毒」を所有しているという、生々しい証左なのだ。

「胃の疼きに耐えながら手に入れた至宝。しかし、僕の前に現れた次世代の跳ね馬は、あろうことか『国産車』の影を纏っていた。ローマを愛し抜く僕の視覚中枢を、絶望させたものの正体とは。 続きは、noteの独房で語りましょう」https://note.com/hazremonn/n/n8fed27a2623d?magazine_key=m9ed2d799b42f

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