仕立てられた反骨、届けられたエレガンス:山本耀司とジョルジオ・アルマーニ(エピローグ・前編)
【四度目の正直、そして手元に届いた希少なる「黒」】
当初は3月上旬に手元へ届くはずだった、あのジョルジオ・アルマーニへの追悼ドレス。それが二転三転の末、ようやく僕たち夫婦の元にやってきたのは、6月中旬、梅雨の真っ只中のことだった。街にはすでに春夏物のセールの声が響き始めている。
僕が知る限りでも、今回の納品までに実に3度の検品が繰り返された。まさに「四度目の正直」という執念の末に届けられた一着である。なじみの販売スタッフに舞台裏を尋ねてみた。
当初このドレスは、今シーズンの売れ筋商品として、各店舗への割り当て数は多めに設定されていたらしい。しかし、度重なる納期遅延の煽りを受け生産数は制限され、待ちきれない顧客が他のアイテムへ流れたこともあり、最終的な国内への納品数はかなり絞られることになったようだ。
結果として、この追悼ドレスは店頭のラックに並ぶことがほぼない、幻のような希少品となった。受注会から半年以上に及ぶじれったい時間すら、この稀有な衣服が持つ物語のプロローグだったのかもしれない。
続きは、noteに綴る独房で。https://note.com/hazremon/n/n16800a13ce92?magazine_key=m9ed2d799b42f





