初めてのエルメスは「サック・ヨウジ(Sac Yohji)」:バーキンって、いつからランドセルになったの?(1)
【幻のコラボレーション――「サック・ヨウジ」との出会い】
ヘルメスとやらのブランドの品を自ら初めて購入したのは、2008年頃のことだったと思う。
巷で持て囃される「バーキン」や「ケリー」など毛頭眼中になく、僕が心底欲しかったのは「サック・ヨウジ(Sac Yohji)」、ただひとつだった。
「エルメス」と「ヨウジヤマモト」
現在の2020年代という記号化されたファッションシーンから振り返れば、それはまるで夢物語か、あるいはパラレルワールドの出来事のように思えるかもしれない。
だが20年前の2008年2月25日、現地時間のパリ・コレクションにおいて、確かにこの両者による奇跡的なコラボレーションモデルが発表されたのだ。
いくら伝統ある老舗ハイブランドのエルメスとはいえ、ヨウジのランウェイで発表されるバッグなのだから、普段ヨウジを追いかけている人間が買える常識的な価格帯だろうと高をくくっていた。
しかし、蓋を開けてみて驚いた。
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