届かぬ黒衣、紀州の初夏に響く「狂気」の残響:山本耀司とジョルジオ・アルマーニ
【二次元の網膜を超えて、纏うという風情】
あの劇的な南青山の受注会から、半年という歳月が流れた。
この間もモードの歯車は止まることはない。年が明けた1月26日には2026年秋冬ヨウジヤマモト・プールオムのコレクションが開催され、2月14日、僕は再び青山の地を踏んでいた。
スマートフォンの画面に映し出される二次元の画像だけでは、布地が持つ本当の質感や、風に揺れたときの風合いは決して掴めない。袖を通した瞬間に生じる身体との一体感、親和性、そして皮膚が感知する独特の「風情」。これこそが、僕がわざわざ和歌山から足を運ぶ受注会の醍醐味である。この時もやはり、画面越しに目論んでいたものとは全く異なる一着を衝動的に選ぶことになった。
帰り際、「長嶋さん、例の(アルマーニとの)コラボドレスですが、3月上旬には仕上がってくる予定です。楽しみにしていてくださいね」と店長が声をかけてくれた。胸の高鳴りを覚えながら、僕は春の訪れを待つことにした。
【禁じ手の「和」と、終焉の邪推】
3月7日、今度2026年秋冬ヨウジヤマモト・ファムのコレクションがパリで幕を開けた。
先シーズン、あの追悼ドレスで大胆にあしらわれていた「書」のタイポグラフィには、どこか和のテイストが宿っていた。しかし今回は、その比ではない。「着物」の精神が、より剥き出しの形で取り入れられていたのだ、、、、
コラボドレスはなぜ届かないのか。続きは、noteの独房で。https://note.com/hazremon/n/n3729fb366591?app_launch=false





